JCAN証明書は、インターネット上の企業内個人の証明書であり、所属する組織や役職などを証明することができます。JCAN証明書を用いることで、インターネット上の脅威である電子文書の改ざん・なりすまし等を防止することが可能となります。JCAN証明書の用途は、電子契約・紙文書の電子化・メールなりすまし対策等に広がっており、JCAN対応アプリケーション数は急速に伸びてきています。
「電子契約」とは、従来では紙ベースの契約書を郵送等により当事者間でやり取りをしていたものを電子化して契約を行うことです。電子契約アプリケーション等を利用し電子文書での契約書で契約を取り交わし、契約後の保管・保存まで、一連の業務を電子化します。それにより「契約」に関する業務の大幅な効率化が行えます。
JCAN証明書によるS/MIME(エスマイム)を使い、メールが間違いなく、「本物の送信者からの電子メールであることを受信者が確認することができる環境」、「電子メールで送信する内容についての暗号化をする機能」を提供します。一般的なメールソフト(Microsoft Outlook、Mozilla Thunderbird等)はS/MIMEに対応していますので、JCAN証明書を導入いただければすぐにご利用可能です。
セキュリティ確保が極めて重要なクラウド環境において、JCAN証明書は、従来のID・パスワードの弱点を補強する、簡単で高セキュリティな仕組みを提供します。クライアント認証(アクセス認証)においては、1要素(ID・パスワード)での認証方法に電子証明書を加えることで、2要素認証となりセキュリティ強化につながります。